ほら、一緒に
"かつてのスーパーボーイはスーパーマンへとなった"
"嵐という奇跡の目撃者となる"
そんなリード文を読んだ瞬間から
「あ、アニバーサリーってこういうことだな」
とワクワクして、ちょっと泣けた。
思えばわたしが櫻井くんを好きになったのは2009年。FCに入れなかったのではじめてのアニバーサリーツアーだった。
15周年はハワイだったしどこか現実味のない、5人で15年いられたことって本当に奇跡だよね、おめでとう 以上でも以下でもない変な気持ちだった。当事者意識が持てなかったというか。"みんなのおかげ"のみんなの中に入れているような実感がなかったのかな。
私が勝手に好きなだけで、勝手に勘繰って、勝手に喜んで傷ついて、櫻井くんを好きでいることって自己満足だし、その行為って櫻井くんには全く関与してなくて、一方通行で、それが当たり前でって自己完結していたから。
それが変わったのもまた15周年の年のツアーのことだったんだけど。
ドキドキしながら開いた青い封筒、座席はスタンドの後ろから三列目だった。
行けるだけで価値を持つプラチナチケットだけれど、少しだけ残念だなあって思ったのも本当のことだった。
その年は初めてLED制御が導入されたコンサートで、スタンドの上から見るからこそ綺麗な光の海が広がっていて。
気球に乗ってわたしたちの目線の高さまで上がったり、下がったり。
他のメンバーの気球は全然高さが合わなくて、結局最後まではっきりと顔を見ることは出来なかったけど。たまたま、櫻井くんの気球だけが私の席に差し掛かる直前に上昇し始めた。
どうしよう、どうしたらこの想いが伝わるだろうかって考えた末に、ファンライトを投げ捨てて必死に踊ってみたんですよ。目の前に大好きな人がいるのに、手も振らないでですよ。きっとコンサートを楽しんでいることが伝わる正攻法がいい、と思ったんでしょうか。今となってはわからないけど。
そうしたら、櫻井くんがふっとこちらを見て笑って、サムズアップしたんですよ。
分からない。もしかしたら、みんなが踊ってたから、近くにもっと違ううちわを持っていた人が居たから、やったのかもしれない。
当時は、櫻井くんにファンサをもらった!などとツイートしようものならFF外から「勘違いに決まってんだろ」なんてリプライが飛んでくる時代でした。
だからわたしは怖くて誰にも言えなかったし、思い上がってんなよって思われたくなくて、隣にいた母に自分にしてくれたんだよね?と確認することさえできなかった。
だけど、わたしははっきりと、櫻井くんが自分を見ていたと感じた。
まさか櫻井くんがレスポンスくれるなんて思ってないから、見えてたらいいなって思っただけだから、正直記憶は朧げですが。
"君のために僕がいる"
のときに、そんな反応を貰って。
うれしくて、家に帰って君のために僕がいるを聴いたんですよ。
"この惑星の上に 生まれてきたこと もう後悔しないように勇気をあげる"
そんなフレーズを歌ったあとに、櫻井くんがわたしをみてくれたこと。
わたしにとっては、すごく意味を持った。
たまたまなんですよ、もちろん。
偶然でしかないんです。
だけど、何もうまく行かなくて体調を崩して、あの頃は貧血がひどかったから、きっと真っ青な顔で櫻井くんを見つめていたと思います(笑)もともと明るくはない性格なので、櫻井くんみたいになりたいのになれないなって病んでみたり、なんで頑張れないんだろうな〜って悩んでみたり。わたしはわたしの人生なんだから、櫻井くんと環境も生き方も違うのに、同じようなマインドで生きていこうとしてギャップに戸惑ったりもしてた。
だけど、櫻井くんはそういう背中を追う存在じゃなくて、わたしに勇気をくれる人なんだって思ったその瞬間から、私は私のやり方でできるだけやって、無理だったらまた勇気をもらって頑張っていけばいいのかなって思えた。
櫻井くんは私に「意味」をくれたんだと思います。
そこから、わたしにとっての櫻井くんは意味を変えていったし、こんなにこじらせることにもなったんですけど(笑)
このときからずっと、櫻井くんは私のスーパーマンだったな。
5×20の話をしようと思っていたのに、前置きが長くなってしまったけど。
なんでこんな話をしたかと言うと福岡公演で櫻井くんが櫻井ファンに宛てた言葉を届けてくれたからなんです。
やっぱり、勘違いじゃなかったんだな、気づいてよかったし、大事な思い出として抱きしめてきてよかったなって思えたことがすごく大きくて。
櫻井くんは嵐でいることには執着はあるけど、アイドルで居ることには執着がないというか、、、
自分たちを嵐で居させ続けてくれた嵐のファンに感謝はあるんだけど、櫻井翔個人のファンに対しての感情が読めないというか、、、
櫻井くんは不確かなことは絶対言葉にしないひと。責任を持てないこと、思ってないことは絶対に絶対に言わないひと。
櫻井くんの言葉を私はすごく信頼しているし、大切にしているから、この人の背中や、コンサートでの表情を見ていたら大切にしてもらってるってわかるじゃないって言い聞かせてきた。
15年掛けて、アイドルが"まあ、悪くはないかな"まで来られた彼が、"良かったな〜"って言う言葉はもしかしたら聞けないかも。
ファンのみんなの笑顔がパワーの源とか、そんなこと言う人じゃないし。次の仕事につながっていくことが、パワーの源な人だし。
そういうところが格好良くて、私は大好きでついて行ってるんだし。
それは嘘じゃなかった。
だけどやっぱり、わたしたちひとりひとりに宛てた、「ちゃんと見て、ちゃんと覚えている」っていう言葉を聞けた時は嬉しくて、やっぱり心のどこかで求めていた言葉で、泣けたな。
感謝を爆発させるって言ってくれた櫻井くん。5の数字が変わらない奇跡を嬉しそうに話す櫻井くん。花道をいい顔して歩く櫻井くん。
全部全部が、いつも見てきたようで、はじめて見る姿だった。
"みんなと一緒に歩いた20年最高だよ"
そんな言葉を、こんなにはやく聞けるとも、思っていなかった。
どれだけひとりよがりだって、自己満足だって言い聞かせて続けていても、勝手に深読みして勝手に凹んで喜んでるだけだって、それが楽しいんだって言っていても。
みんなは答え合わせができるんじゃないか
ってそんなわたしの心までちゃんとわかってる櫻井くん。
別に問題を出したつもりはないのかもしれないけど、自分にとって不確かな部分に余白を残す櫻井くんの言葉をあーだこーだ言ってるところまで、お見通しで。
櫻井くんは分かってるようで、分かってなくて。分かってないようで、分かってる人。
やっぱりあらしのなかで、いちばん難しい人だなあって思った。
でも、こんなにちゃんと愛されてて、櫻井くんが幸せそうに笑ってることがこんなに幸せなんだってことが、認識としてはっきりわかった。
なにも知らないで入った初日の公演。
絶対感謝から始まるって予想してたくせに、Overtureからぐずぐずしてイントロ流れた瞬間にはボロッボロだった。
嵐からの愛と感謝が重くて。
同じだけ返したいのに、返せそうにないくらい重くて、キラキラしてて。
ファンのみんなが泣いてて、キラキラ笑ってて。相葉くんが涙ぐんでて、櫻井くんは前を見据えてて。あの不思議な空間を共有できたのは、きっと初日に行った人だけだと思う。
相葉くんが闇を操り、二宮くんが花を咲かせて、櫻井くんは旋律を奏でる。潤くんは音を操って、さとしは光を操る。
なんだか普段のみんなの役回りみたいで、それも泣けて。
誰よりあらしが楽しみにしてて、あらしがこの場所を大切にしているのがわかって。
私は確かに櫻井くんが大好きなんだけど、嵐というグループが大好きで。
5人で楽しそうに目を合わせて、肩を組んで、笑い合ってる姿が20年間続いてきた奇跡を思うと、やっぱり泣かずにはいられなかった。
自分たちのホームで、もうどんな大仕事も経験し尽くしたんじゃないのってくらいの、いつでも自信満々の櫻井くんが、
指を震わせながらピアノを弾いてくれたこと。たくさんたくさん練習してきたのに、緊張するのは準備が足りないからだって言う櫻井くんが、しぬほど準備してきたのに。
それでも、指を震わせて、音を奏でてくれたことが。
こんな宝物みたいな時間ないなって思った。
わたしはピアノは習ったことがないから、技術面でどうなのかってことは分からない。もしかしたら、全然うまくないのかもしれない。だけど、思いを乗せて奏でることは、きっとすごく上手な人なんじゃないかと思う。
アオペダの合唱、鳥肌立ったね。
人間って、涙腺がスパークして、感動がカンストすると、本当に「うえぇ〜ん」って声出して泣くんだってことがわかったよ。
みんなが涙を拭ってたな。
座り込んで泣いてる人もいたし、抱き合ってる人もいた。
べつに、見返りを求めてファンやってるわけじゃないけど、櫻井担が報われたツアーになったよね。報われた、が正しい言葉なのかって言うと微妙なんだけど、でもやっぱり今のところ一番近い言葉は報われた、だと思うので、その言葉を使わせてもらうけど。
だって、勝手だけどさ、わたしたち、一番しんどい思いしてきたと思わない?(笑)しあわせとしんどいのウエイト、どうだったんだろ。
出来るなら相葉くんか大野くんの担当でありたかったよ〜24時間幸せじゃん愛されすぎじゃん傷つけられることめったにないじゃん?とか言ってた時期もあったくらい、難しいじゃないですか、櫻井くんも、櫻井くんのオタクも。
うまく言葉にできてる自信ないし、できなくていいと思ってるけど、このしあわせを文字に残さないのはもったいなと思って衝動的にブログを書いてます。
50公演完走したら、きちんと整理して、嵐についても言葉にして、あの曲がどうで、この演出がどうだったとかいつも書いてるようなことをやりたいと思ってます。あいさつが出揃ってから、また言いたいことも出てくるだろうしね。
君のうたで、さぁ届けようMy loveキミのもとへって歌いながら客席を順番に笑って指差してくれたこと。
5×20をメンバーの方見ながら歌う芸。
東京だけは固定にして地方で変えてくれる挨拶。(東京に勝手に変な思い抱いてる地方民をには、すごくすごくうれしいことです)
おちゃめな顔、真剣な横顔、ピアノ引く前の深呼吸、炭酸水、そのくせ豪快な楽譜めくり。
ばいばいするときの、あのなんとも言えない会場を見渡す顔。
やっぱり不意打ちで、見られていることろ。
メンバーをフォローしてるところ、とんでもないところで天然かますところ。
追加決まってファンに会えることより、忙しいことより、メンバーと会えることが嬉しいところ。
実は、いちばんこれからもついて来てよとか、追いかけてきてよ、って言いそうなのに
"これからも同じ歩幅で同じ景色を見ていこう"
って隣に並んで歩くことを許してくれているところ。実は突き放すような可愛くないことを言いながら、ずっとずっと隣を歩かせてくれてたこと。
櫻井ファンはわかってると思うけど、って全幅の信頼をおいてくれてたこと。
わたしたちの勝手に思い描く櫻井くんと、櫻井くんの思うアイドル櫻井翔が、全然ずれてなかったこと。
全然笑う話じゃないところで笑われて、ちょっとムッとするところ。
若気の至りを、鼻で笑っちゃうところ。
挙げたらきりがないね。
とにかく、このひとを好きになれてよかった!いろんな選択をしながら、この人のファンを続けてこられてよかった!がたくさんのツアーでした。
自分に自信がない私ですが、櫻井くんを好きになった自分の見る目だけは、信じられます。天才だなお前。
櫻井くんは意味どころか私に自信までくれるスーパーマンです。
これからも、同じ歩幅で、いろんな景色を見ていきたいな。見させてください。
きっとこれから何があっても、だいすきなひとです。
自分的5×20ツアーを一旦終えて頭に浮かんだのはタイトルにもした ただいまの歌詞でした。
いつでもあらしはどんどん先に行くのに、手を引いてくれて、立ち止まったら振り返ってくれる、そんな人たちです。
もっともっと先へ行けるのに、いろんなお仕事ができるのに、事務所の人を説得して、50公演に1年費やしちゃうような人たちです。
だからわたしは、すきになったんだ。
ほら、一緒にって笑いかけてくれる嵐だから、好きになったんだよ。
つないだこの手、離さないでいてね。