2021年9月28日
2021年9月28日火曜日。大安。一粒万倍日。
大好きなひとが、結婚した。
おめでたい日に、おめでたいニュースを教えてくれた。
今日の東京はよく晴れていた。
私がその知らせを知ったのは、だいぶ前に頼んでいたジャニショからの荷物を受け取ってから一息ついてスマホを開いた時である。午後6時13分。
予感はなかったのに何故かスマホを開いた時間を鮮明に覚えている。
相葉くんが大好きな母からのLINEで知った。
急いでファミクラの会員ページを開いて、前に見た時よりもだいぶポップなそのメッセージカードに目を通した。
皆様にいち早く伝えたいっていう心遣いが櫻井くんだな〜って嬉しくて。
人生で一番時間をかけたんだろうなってくらい丁寧な名前の文字が愛おしくて。
何度も何度もその文字をなぞった。
じわじわと嬉しくなってきて、涙が出た。
うん、うれしい。
自分の気持ちを表すとすればそれは多分”嬉しい”だったのだと思う。
もっともっと複雑な気持ちになるのだと思っていた。
もちろん、純度100%の嬉しいではなくて、色んな感情があることは確かなんだけど。
それでも、もっともっと濁った気持ちになるのだと思っていた。
だってこれまでに何度かスクープがあった時はそうだったから。
幸せになって欲しいと願いながら心のどこかで一緒に孤独を共有していたいから置いていかないで欲しいって気持ちがあったのだと思う。非情だけれど私は一緒に幸せになりたいんじゃなくて一緒に地獄に堕ちたかったんだと思う。櫻井くんがいればそこは天国だから。
とんでもないことを強いていたなと思う。
私の人生がうまくいかないことは私のせいなのに。
私の孤独は私自身が招いたことなのに。
その穴を埋めて一緒に孤独を分け合ってくれる櫻井くんを手放すことができなかった。
今思うとめちゃくちゃだけど、必死だった。
私は恋愛ができない。
恋愛感情というものを抱くことができない。
少なくとも、今まで抱いたことはない。
それを世間はマイノリティと呼ぶ。”アロマンティック”なんて名前で分類される人間である。
自分の中に沸き立つときめきを”恋”と表現してしまう方が楽だからリアコ〜!とか
結婚したいとかって言葉を使ってしまうけれど。
いざ本当にそのリアコな男とやらに告白されても私は頷かないだろうなと思う。
もちろん、誰かに思われた経験もないので付き合ってみれば自分の中に恋という感情を観測できる可能性はまだあるのだけれど。
でも、いまのところ自分には”愛”はあるけれど”恋”はないという欠陥があることを自覚している。
それを今まで誰にも言って来なかった。
色んな人の話を聞いてテンプレを推測して、のらりくらりと人の恋バナの相談に乗ったり、
自分のタイプを答えたりしていた。
自担と同世代の女の子が会話をしていたって、嫉妬の気持ちはどこにも見当たらない。
私の中に恋はないから、好きなアイドルが結婚したってみんなのような寂しさや苦しさは湧いてこない。
心から祝福できることが大人だとか、全然そんなことない。
私はあなたたちが羨ましいよ。
私はその感情を知らないし知ることができないから。
本気で恋してたんでしょ。それってすごく素敵じゃん。
でも、アイドルを好きでいると”愛”でもいいんだよ、ありがたいんだよってみんなが認めてくれた。どんな形でも否定しないで任せてくれた。
だから私はアイドルに夢を見続けている。
ここには恋とか愛とかの正解がないから。
だから今回の報道の見出しを見たときに、
これはきっと同時に発表したんだな?って「正解」を導き出してしまった自分が悲しくなった。
「正解」ってなんだよ。
なんでも選んだ形なら正解でしょう?
「二人が結婚するのかと思った(笑)」って何?
何が笑い事なの?
これからはもっともっとどんな形も普通になって欲しいなって思った。
同性婚はイロモノでもなんでもないよ。普通の愛の営みでしょう。
むしろ恋を持ってるんだからすごいことだよ。
どんな恋でも愛でも認められる世界になったらいいのになってぼんやり考えた。
ねえ櫻井くん、今まで私の歪な愛を受け入れてくれて、嬉しいっていってくれてありがとう。
すごくすごく幸せだった。
受け売りだけれど、結婚しなくても幸せになれるこの時代に、結婚したいと思える人に出会えたんだ。こんなにおめでたいことはないよ。
幸せの形はそれぞれだから、他のメンバーに結婚して欲しいなんてことは思わないけれど。
櫻井くんにとっての幸せを掴むことができてよかった。
最近の櫻井くんは何かを諦めたようで、すごく不安だった。
昔の櫻井くんは未来のことを考える人だった。
それで時折めちゃくちゃなことを言ってメンバーや私たちを驚かせるような人だった。(笑)
そういえば将来の夢は「豊かな老後」を過ごすことだったよね。
何を以て豊かというのかはそれぞれだけれど、孫に囲まれて大好きな仕事をして。。。ってそんな感じに言っていた気がする。
さとしとは違う種類の”普通”に焦がれて、あったかい家庭を築いていくことにもものすごく憧れていたはずだ。すごく手に入れたかったものだと思う。
外の世界を知っていた彼は普通を求めてもがいていた時期があることを知っている。
きっとすぐに結婚しちゃうんだろうなって思っていた。
それが最近は「未来はいまの積み重ねでしかないから今を頑張るだけ」って言うようになって。
結婚はリスクじゃない?と言っていたのを「わかってんじゃん!」なんて言っていたけど、今思うとすごく残酷なことを言っていたなあと思う。
今を守るために、櫻井くんは描いた青写真を犠牲にしているように見えた。
どっちも手に入れたっていいのに。どっちも手に入れるような人だったのに。
アイドルでいることを、嵐でいることを大切にしてくれた。
私が心の奥底でそれを強いたし求めたから。
それを見逃さなかった。見逃せなかった。
すごくあったかい人だから。ごめんね。
でも、今日の今日まで、ずっと大切にしてくれてありがとう。
この数年間がなければ、私はこんなに穏やかな気持ちで今日を迎えられなかったかもしれない。あなたが私をうんと大切にしてくれていることがわかっているから、こんなに晴れやかなんだろう。
もっと早くに結婚してくれたって私は私で決断したよと思うのだけれど、この数年間今を見つめて生きようと決めてくれた時間を心から肯定したいと思う。本当に本当にありがとう。
あなたの人生なのに、私の人生の幸せも丸ごと背負おうとしてくれてありがとう。
もう大丈夫だよ、これからも大切にしてくれるってわかっているから。
二宮くんなんて、簡単にどっちも手に入れちゃったじゃない。
意外とどっちも取れるものだったんだね、アイドルと自分の幸せって。
2年前のあれこれについて私は自分の立場を表明することはなかったけれど。
ああでもしないと、自分の半身をもぎ取られては生きていけなかったんじゃないかなと思う。
それが正しかったかどうかはそれぞれの判断だけれど。
私は、櫻井くんがいなくちゃ生きていけなかったから、気持ちはわかる。
大切なものを守るために、自由も好きなこともどっちも手に入れたって平気なんだって彼に表明したかった意地なのかもしれないけれど。
あの会見の時は、じゃあ櫻井くんの手放した幸せはどこにあるのって悲しくなってしまったけれど。冷静になった今ならわかる。
自分の幸せは自分で考え抜いて掴むしかないのだ。
自分にとっての幸せってなんなのかをはっきりとさせて、掴みたい時に自分で掴むしかない。
他人になんて幸せは奪えない。
二宮くんは自分の幸せを自分の然るべきタイミングで掴んだだけだ。
私はそれを支持したいと思う。それを他人に強いることはできないけれど。
人のために頑張ってきた櫻井くんが自分の幸せを見つめて、幸せになろうって思ってくれたことがとにかく嬉しいのだ。
最近のまあるくて穏やかな櫻井くんの雰囲気、すごく好きだなって思っていた。
今まで脱げなかった鎧を脱いで、やわらかいところに触れそうな無防備さがあった。
やっとお休みの時間を自分の中で許すことができたのかなって思っていた。それが自分の中で拭えない寂しさや孤独から身を守る術でなければいいと思っていた。
去年までみたいにゲラゲラ笑う櫻井くんは見られなくなってしまったけど。
花が咲くようにふわって笑う櫻井くんが見られるようになった。
その人といると、櫻井くんはそういう櫻井くんでいられるんでしょう?
今はそういう櫻井翔でいたいんでしょう?
うん、それなら、それが一番いいのだ。私には。
嵐やファンのことばかり考えて自分の幸せに目を向けることを忘れていたような櫻井くんが、
東京オリパラを経て新しい夢を見つけてくれたり、自分の幸せを掴んでくれることがとびきり嬉しい。
活動休止の時間を認めることは、今まで嵐でいた時間を否定することだと思ってほしくないから。
活動休止していたからこそ得られる喜びに目を向けて欲しかった。
いつだって目を輝かせて前を向いてがむしゃらに生きる櫻井くんが好きだから。
だから、本当に私は嬉しいんだよ。
ニュース番組で報道されている様を見ると、ぐちゃぐちゃな気持ちになって何故か涙が出るけれど。ちゃんとうれしいから、混乱しているだけだと思う。嬉しいだけじゃないとも思うけれど、じゃあ他の感情の組成はなんだろうと考えるとうまく言葉にできない。
何日か経てばじわじわ苦しくなっていくかもしれないけれど。
いつかステージに立つ櫻井くんに会える日が来たならば、思うことがあるかもしれないけれど。
でも櫻井くんが幸せでいられることが、私にとっての幸せだって本気で思うから。
だから、私が泣いているのはきっと嬉しいからだから、これからもあなたはあなたの幸せを追いかけてね。
私は私で勝手に幸せをちゃんと探すから。櫻井くんの幸せが私の幸せだって思えなくなった時にはちゃんとあなたのそばを離れる決断を私はできるから。あなたがそういう私にしてくれたから。だから、大丈夫。
とびきりしあわせになってね
神様がいるなら、どうか彼が私にくれた分より、彼が人に与えた分より、もっともっとたくさんのしあわせが降り注ぎますように。
嵐でいられない時間の櫻井くんが誰もいない真っ暗な部屋に帰ってくることを想像しては悲しくなっていたから、私はすごく安心したよ。
あかりの灯ったあったかい家で櫻井くんが笑えることが櫻井くんにとっても幸せだと思えることでよかった。美味しいご飯と美味しいお酒がこれからも楽しめるなら、私はそれだけでいいと思う。誰かと食べるご飯は美味しいよね。
今日、櫻井くんを思って食べたケーキも、お酒も、とびきりおいしかったよ。
ケーキは食べる直前に落としてしまってぐちゃぐちゃなコンビニのやつだし、赤色のラベルだからと普段飲まないお酒を選んで失敗したけれど。
ちょっぴりしょっぱい味がした気もするけれど。
もうBack Numberの水平線を聴いて泣きながらご飯食べたり、めそめそプレイリストの曲を聴きながらいまの櫻井くんに巣食うであろう寂しさを考えながら眠ることももうないのだなあ。(笑)
星になるまでを描いていたようなロマンチストな櫻井くんはまだ心のどこかに眠っているのかな。キャバリアちゃん、すごく櫻井くんに相性が良さそうで飼ってほしいなって思ったけれど、やっぱり大きな犬がいいのかな。
うん、私はしっかり浮かれているな。
大好きな人が幸せになる瞬間を見届けられるなんて、こんな幸せなことはないね。
人生にたった一度きりの時間だ。
こんな貴重な時間をくれてありがとう。
アイドルを好きじゃなきゃ、あなたを好きじゃなきゃきっと出会えなかった瞬間だよ。
絶対に今日のことは記録に残さなくちゃと思って、筆を執りました。
きっとこれから気持ちは少しずつ変わっていくだろうし、もっといい言葉でこの気持ちを表せたのにって読み返すたびに思うだろうけど、今日考えたことは今日しか書き残せないから。
2021年9月28日の私は、こんなに幸せです。
最後に言い忘れていたけれど
櫻井翔さん、ご結婚おめでとうございます。
たくさんの幸せをありがとう。
これからうんと幸せになってください。
私も自分の幸せをちゃんと見つめて掴んで、いつかあなたに報告できるように頑張るからね
大好きな歌の歌詞の一節をあなたに送るとともに、
これまた大好きな歌を添えて、あなたへの祝辞とします。
”いつか生命の旅
終わるその時も
祈るでしょう
あなたが憧れた
「あなた」であることを
その笑顔を 幸せを”